Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 in 札幌 に行ってきました
はじめに
もう1ヶ月以上前になりますが,Web×IoT メイカーズチャレンジ 2018-19 in 札幌 に参加してきました.
Web×IoT メイカーズチャレンジ は”全国で開催される学生や若手エンジニアを対象とした IoTシステム開発のスキルアップイベント”*1という趣旨のイベントで,ハンズオンが2日間,ハッカソンが2日間の計4日間の日程で行われました.
ハンズオン
1日目
ハンズオン1日目は川村教授(北大)のお話から始まりました.raspberry piを用いた複数のバルーンがそれぞれに接触しないように移動するためのシステムなどが紹介されました.
その後は「電柱にも登れて,プログラムも書ける」川畑さん(さくらインターネット)による講習が行われました.IoT技術に関わるセキュリティや電波法など,話題は多岐に渡りました.
個人的には「LTE回線は周波数帯を変えながら通信している」ということが驚きでした.
有限の電波でより多くの端末を相手に通信するための工夫のようです.
【札幌】Web×IoT メイカーズチャレンジ 初開催の札幌。今日と明日は Space 360 にて、ハンズオン講習会です。参加者24人全員が集まりました!
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月13日
札幌運営委員長 川村教授 (北大)による開会の挨拶の後、川畑さん (さくらインターネット) による IoT開発基礎知識講習が行われています。#webiotmakers pic.twitter.com/ER7J07Gco0
午後からはハンズオンが始まりました.講師は稲地さん(NECソリューションイノベーター)です.
ハンズオンではCHIRIMEN for Raspberry Pi 3のwebGPIOを使ってLチカをするところから始まり,スイッチを付けたり,mosfetでrasberry piからの出力を増幅してDCファンを回したりしました.
慣れないjsに四苦八苦しながらなんとかできました,(ブレッドボードとmosfetが出てきた時にちょっと安心しました)
【札幌】午後は、稲地さん (NECソリューションイノベーター) によるハンズオン講習です。
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月13日
チューターの皆さんをご紹介。
ハードウェアの接続では、さっそく参加者の間を飛び回っていました。
CHIRIMEN for Raspberry Pi 3 を起動して、さぁ、最初はLチカまで頑張りましょう!!#webiotmakers pic.twitter.com/ae0KcWAnOj
その後はCHIRIMENのwebI2Cを使ってI2Cデバイスのセンサーの値を取得しました。
【札幌】Lチカのあとは、LEDやファンの制御を経て、各種センサーの操作の基本を学びます。
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月13日
先にチューターさん達にファンの向きなどを説明しサポートします。
GPIOから応用して、I2Cなどのシリアル通信に挑戦しています。
今日は、そろそろお開きです。続きはまた明日。#webiotmakers pic.twitter.com/Al4VLtkPDJ
2日目
2日目はオリエンテーションの後、I2Cデバイスの複数接続にトライしました
複数のデバイスをたった2本の信号線で制御できるのがI2Cの魅力ですよね。
【札幌】ハンズオン講習2日目は、オリエンテーションから始まりました。
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月14日
今日の午後にあるアイデアワークショップに向けて、チュートリアルで学んだことへの応用に挑戦します。
まずは、複数のデバイスの同時操作から。#webiotmakers pic.twitter.com/UjvM3BhyR8
CHIRIMENのチュートリアルをLチカから進めてきましたが、
最終的にはarduinoをI2C slaveにしてCHIRIMENからarduino経由でステッピングモーターを回すことができました。
チュートリアルが終わると,ハッカソンのグループ分けがされた後,北田さん (NPO法人 NEXTDAY)のアイデア・ワークショップを受講しました.代表的なIoT開発や,過去のメイカーズチャレンジのハッカソンで作られた作品などの紹介を交えながらアイディア出しのヒントを頂きました.
【札幌】
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月14日
様々なチュートリアルの後、グループ分けが決定し、北田さん (NPO法人 NEXTDAY) によるアイデア・ワークショップを受講しました。
このグループで、27-28日の「身近な社会問題をIoTを活用し解決する」というテーマに則したハッカソンに向けて、作品の準備をしていきます。#webiotmakers pic.twitter.com/mfkjLOAIRL
初めてのグループワークとして,ハッカソンで何を作るのかのアイディア出しを行いました.
まず,身近な社会問題をそれぞれ挙げ,それらを解決するにはどんなシステムが必要かを話し合いました.
僕のチームは「外出先で,家の鍵を閉めたか不安になる」「鍵の管理者に連絡が取れないときに,扉を開けられない」などが身近な社会問題として挙げられました.この問題を解決するために,鍵の開け閉めをslackから操作できる,いわゆるスマートロックをベースにシステムを作ることにしました.
参加者の方々は全員初対面であったり,同じグループの方々は皆さん年上だったりと少し緊張しましたが,上手くアイディアがまとまって安心しました.
【札幌】
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月14日
最初のグループワークはアイデア出しです。
「何が身近な社会問題なのか」「解決したいと思っていることは何か」をみんなで挙げ、どんなサービスを作るかを決めました。
「さぁ、システムの構成を示すポンチ絵も書いてみましょう」
「ポンチ絵ってなんですか?」#webiotmakers pic.twitter.com/J7ywIDtQmx
2日間のハンズオンが終わり,2週間後にハッカソンに向けて作業が始まりました.
ハッカソン
1日目
いよいよハッカソン当日となり,久しぶりにチームメンバーの方々と顔を合わせ,早速それぞれの進捗報告をしました.タスクの一覧を書き出し,役割分担をして作業が始まりました.僕のチームは,メンバーの属性がネットワーク周りが得意な人,ハードウェア周りが得意な人,イラストを掛ける人,工作が得意な人,というように役割が綺麗に別れていて,自然に役割分担が決まりました.(僕はハードウェア周りの担当でした)
僕は作業タイムが始まって早々にハンダ付けを始めたのですが,web系の人やサーバーサイドの人が多いイベントだったこともあり,皆さんに珍しがられて面白かったですw
【札幌】いよいよ、今日明日はハッカソンです。札幌コンベンションセンター にて開催中。
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月27日
IoTを活用した課題解決をテーマに作品を完成させます。
エイドステーションをはじめ、工具の準備もばっちり。
チームワークを活かしてがんばります!#webiotmakers pic.twitter.com/xDZChkc785
【札幌】
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月27日
半田付け、工作、プログラミング、検討に次ぐ検討、各チーム、情熱をもっての開発が進んでいます。#webiotmakers pic.twitter.com/EgW9FeF305
1日目はrasberry piからサーボモータを制御して鍵の開閉するところまでを作りました.
途中,I2C slaveとして使っていたarduinoの挙動が芳しく無かったのですが,チューターの方にアドバイスをいただきながら何とか解決できました.
【札幌】
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月27日
今日のハッカソンは18時まで。明日は、ジュニアプログラミングワールド2018 with TEPIA との同時開催です。
10時から、札幌コンベンションセンター 207 にて。どうぞ、見学にいらしてください。#webiotmakers pic.twitter.com/m3nTLwy3ul
2日目
ついに最終日となり,〆切が迫るなか,僕が担当していた「raspberry piからサーボモータを動かすシステム」とメンバーの方が作られた「slackに解錠のリクエストがあったら,サーバーからraspberry piに解錠する司令を送るシステム」を合体させる作業にとりかかりました.
2日目はひたすらにその作業をしていたのですが,なかなかうまく行かず,作業タイム終了ギリギリに完成しました.
ペアプロやチーム開発が初めての経験だったのでとても勉強になりました.
【札幌】2日目のハッカソンが開始されました。本日も札幌コンベンションセンターにて開催中です。作品の完成に向けラストスパート!#webiotmakers pic.twitter.com/xth1xpbfM3
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月28日
【札幌】トライ・アンド・エラーを繰り返し鋭意作成中です!電子工作やプログラミングだけではなく、審査に向けてプレゼン資料の作成も平行して進めています。#webiotmakers pic.twitter.com/jjpCxd2crj
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月28日
作業タイムが終了し,審査が始まりました.
グループごとに3人の審査員の方々へプレゼンをします.
【札幌】緊張の面持ちの中、審査が終わりました。これから審査結果が発表されます!#webiotmakers pic.twitter.com/Bb9gBCuDgK
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月28日
審査の結果,僕のチーム「JOPPIN」は技術賞を頂くことが出来ました!
審査員の方からは
・slackを用いたモダンなシステムであること
・raspberry piでは難しいpwmを用いたサーボモータの制御をarduinoを経由することで実装していること
の2点を評価して頂きました.
(自分が担当したサーボモータの制御を評価して頂いてホクホクでした!)
【札幌】ツイートが遅くなりましたが、厳正なる審査の結果、以下チームが賞を受賞しました🎉おめでとうございます🎊
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年10月28日
・最優秀賞:"RIOT"チーム
・アイディア賞:センタッグチーム
・技術賞:JOPPINチーム
表彰の様子は後日ツイートします!参加された皆様お疲れ様でした!#webiotmakers
【札幌】続きまして、技術賞:JOPPINチーム#webiotmakers pic.twitter.com/12Mbo1Vq36
— Web×IoT メイカーズチャレンジ (@WebIoTmakers) 2018年11月7日